新電力とは 電力産業には規模の経済があると考えられてきたため、電力会社に地域独占を認め、その代わり料金を規制してきましたが、2つの環境変化が地域独占の必要性をなくしました。 第1に、現在では個々の発電所の発電能力に比べて需要規模が大きいため、発電に関しては規模の経済がなくなっています。その一つの原因はガスタービン発電などによって小規模でも安く発電ができる技術進歩が起きたことであり、もう一つの原因は電力需要が増加し続けたため、個々の発電所の生産規模に比べて電力市場が大きくなり、多くの発電事業者が競争的に電力供給に参加できることになりました。 第2 に、情報通信技術の発達により分散的な発電が可能になったことです。発電に関する競争が導入されると、多くの需要家と供給家による需要供給を瞬時に調整する必要があります。以前は電力会社内の閉じた世界で発電をしなければ能率的に給電指令を行えませんでしたが、情報通信技術の発達により分散的な市場参加者間の需給調整が可能になりました。このような環境変化により発電に関する競争が導入できるようになりました。これが電力の自由化です。 この自由化により、今まで電気は中部電力などの一般電気事業者に購入するのが一般的でしたが、2000年の電気事業法改正により国は電力事業分野の制度を順次改革し、2005年から50kw以上の高圧受電をされているお客様が一般電気事業者以外の50社の電力会社≪新電力(PPS…特定規模電気事業者)≫から購入することができるようになり、電気料金の削減が可能になりました。 もっとも自由化が進んでいる東京電力管内では経済産業省を初め、自治体施設への導入が進み、電力の1割以上を新電力(PPS)から電力を購入しています。この傾向は全国に波及し今後ますます増大すると予想されています。 電力自由化に関する経済産業省の資料です。参考にして下さい。 http://www.enecho.meti.go.jp/denkihp/genjo/seido.pdf Open Source Sofware